ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

不滅のLIAR!

7月の悲劇。

モリモリと一緒に帰ってきた冬の温泉旅行から、早五ヶ月。


仕事中も肌身離さず付けてるクロスのネックレスが、前屈みになると必ず襟首から飛び出してきて、カーン!と前歯に当たる事にも慣れてきたこの頃。


24時間体制で何十頭もの馬達の誕生を見届け、たまにある出産トラブルを処置し、それこそ馬車馬のように働いた時期も過ぎ。


広大な土地の牧草を重機で刈り込み、巨大なロールを天候によっては真夜中まで巻き続ける時期も過ぎ。


やっと通常業務に戻り始める7月になった。


まだ牧草の仕事は残ってるけど、もうあとわずかで夜中まではかからない程度。


出産シーズンは月二回しかない休みすら自由にはならなかったけど、これからは何とかなる。


好きで始めた仕事とはいえ、肉体的にも精神的にも削られる事の多い厳しい職種だ。


そんな俺とリンとの付き合いは、今月で丸一年になった。



< 207/ 304 >