海の家にいつ行くんですか?
ん、明日。
さすがチャラ男先輩。
イベントのある前日に誘ってくるなんて。
私をドタキャンさせないためか、綾女がなかなか頷いてくれなくてこうなったのか。
それはいいけど、前日に誘うのはやめて欲しい。
そういうわけで私達は海の家に向かうためにバスに乗ってる。
バスの中は私と綾女と芹田先輩の3人だけ。
「海ぃー!ね、李!海が見えるよー!!」
綾女、海はさっきから見えてたよ?
そう言ってあげたいけど、かなり楽しそうにしてるから黙っておこう。
通路を挟んで隣に座っている先輩はクスクス笑ってる。
チャラくてムカつく。
だから睨んでおいた。