「才華。」




そう言ってあたしに微笑んだハル。




ドキッ




え。




あたしはハルの笑顔に胸が痛くなった。




「才華?どうした……?体調悪い?」


「え?な、なんで…?」


「顔赤いから。熱あんじゃないかと思ってさ。」



そう言って、あたしのおでこに手を当てるハル。



あたしの鼓動はなぜか早くなった。



「だだ大丈夫だから!!お、屋上にでも行こっか!!」



あたしはそう言いながら早歩きで屋上に向かった。