「キャー!!カッコイイ!」


「こっち向いて~」



朝から教室や廊下に響く声。


これがないと朝が始まらない。


それくらい、日常と化した光景。


里中君と澤村君が教室に入ると、クラス中の女子達の大合唱。



「里中くん、おはよう」


「おはよう」


「澤村くん、今日の午後空いてる?」


「うん、空いてるよ~。みんなでカラオケ行こっか」


「里中くん、勉強教えて~?」


「いいよ。どれどれ?」


そんな女子達の言葉一つ一つに対応する二人。


もう、ある意味尊敬するよね。