ケータイ小説 野いちご

普通な学校生活を送るための傾向と対策

第一章
上手に断るためには、マイルールが必要よ

「川原さん。ちょっといいかな」

 放課後、またもや声をかけられる。

 緋色と一緒に、部活に行こうとしていた渡り廊下でのこと。

 振り返ると、二人の男子がいた。

 素早く、ネームプレートを見ると、学年色は緑。
 二年生ね。
 名前も確認する。

 用件はわかっているし、返事もわかっているから、
 聞こえないふりをしたいところだけど。

 聞くだけは聞いてみる。

「なんでしょう?」

 わたしは少し微笑むような顔を作ると返事をした。

 よく見ると、二人とも顔はそんなに悪くはない。
 中の上といったところ。
 雰囲気も悪くない。
 なんとなく好感が持てるような男子達だった。

 それはいいとして。

「あの、さ。今度の土曜日に
 買い物に付き合ってくれないかなと思って」

「買い物ですか?」

「うん」

 そういいながら彼らの視線が緋色に移る。

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