ケータイ小説 野いちご

普通な学校生活を送るための傾向と対策

第一章
誘われてもね・・・興味ないのよ

 中学生になって早一か月。

 セーラー服にもなれ、学校生活も少しずつ慣れた頃。

 校舎から見える木々の緑が目にまぶしいわ。すっかり春よね。
 開け放たれた窓から爽やかな風が吹き抜けるし。
 気持ちがいいわ。

 今日は珍しく静かで、こんな日がずっと続くといいなと思いながら、
 のんびりとまったりと、時折髪を撫でていく風の心地よさに
 うっとりとしていた時だった。

「川原さん、桜木さん」

 名前を呼ばれ、見上げるとクラスメートの二人の女子が、
 わたしたちの前に立っていた。

 二人ともクラスのリーダー的存在。

 一応、敵には回したくない人間っているのよね。
 発言力があるからね。

 
「何?」

 あまり歓迎できるような話じゃないな、
 とは思いながらも一応聞いてみる。

「あのね。今度の日曜日、クラスの親睦会をすることになったんだけど、
 どう? 参加できる?」


 
 表情は普段通りだけど、声が少し硬いわね。

『しょうがなく誘っているんだから、
 本当に来ないでね』と
 後に続きそうに聞こえたのだけど?
 

 言葉のニュアンスからから感じる拒否反応。

 きっと、気のせいではないと思うわ。



 わたしはちらりと
 教室の真ん中あたりに
 視線をはしらせる。


 するとこちらを窺うように見ている
 四、五人の男子達がいた。

 こちらもリーダー的な奴ら。

 言い出したのはあいつらだろうなと思いながら、
 もう一度目の前の女子たちに視線を向けた。


 わたしはあくまでも興味がありそうな表情で聞いてみる。

「何時から? どこで?」

「二時よ。この前行ったカラオケ屋さん」

「二時か。部活があるからちょっと厳しいかなぁ。
 うーん。どうしよう」

 あくまでも行きたい雰囲気を匂わせて。

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