渚が次に目を覚ましたのは病院だった。

最初、自分がどこにいるのか分からなかったが、前に入院させられた時の風景に似ていることで、自分が病院にいることに気付いた。

同時に部屋のドアが開いて、隼人と隼人の父、信吾が入ってきた。

隼人が渚が起きてることに気がついて、ベットに近付いた。  

「どうだ、気分は?」  

「…分かってるんじゃないですか?私が今そんな気分がいいわけないって」

渚はわざと壁の方を向いて話していた。  

「お前こそ分かってるだろ?あんな状態のままでプレイができるはずなかったことが」

渚は返す言葉もなくて黙ってしまった。  

「隼人、お前は少し外に出ていなさい。私が話をしよう」

隼人は振り返って抗議しようとしたが、父親の顔を見てしょうがなく出ていった。

隼人が出ていくと信吾が話し始めた。  

「さて、私の方は向いてもらえますか?」

渚は別に信吾に対して怒ってたわけでもなかったので、そっちを振り返った。