やがて夏休みがやってきた。

と言っても運動部の子にとっては普段よりも厳しい練習が待っているのである。

特にこの黄金高校は厳しい練習というので有名であった。

どの部も強く、毎年のように全国大会に出場していた。

渚のバレー部も忙しい時期がやってきた。

こうなっては徹とのデート…なんていっている場合ではなかった。

しかし何かしらドジな渚は毎日のようにけがをし、保健室に運ばれるのだった。

時には突き指、時にはひどい打撲、そして傷が治りきらないうちに練習に戻り、それも毎日なので、渚はぼろぼろだった。

ある時、渚が意識がもうろうとした状態で保健室に運ばれてきた。