「そんな所に何があるの?」

「お前が光巫としての証がある。それらを持ち帰った時、お前は光巫として認められることになる」

「証ってどんなもの?」

「”神具”と呼ばれるものだ。祭壇に神具を捧げ、お前が舞を披露する。それが決まりだ」

「わかった。で、いつ行けばいいの?」

「今からだ」

千影の表情が引き締まるのが読み取れた。

それだけ、この儀式が大変なものなのだとわかる。