「へぇ、あれが光巫女か・・・円ちゃんもいい女を娶ったじゃん」

木陰から除く影が一人。

「阿紺(アコン)、どう思う? いい女だと思わないか?」

『某は式神ぞ?人間の女子になど興味はない。貴殿が幼女好きだということもな』

犬のような獅子のような式神は、さも興味なさげに後ろ足で耳の後ろを掻いている。退屈そうに欠伸までしてしまう始末。

「あの子は十七歳なんだから、僕と同い年だし幼女趣味じゃないでしょ」

『ふん、某の主ともあろうものが、幼女趣味とは、嘆かわしい事よ』

「阿紺お前、僕を主人だと思ってないだろう?」

こんなやり取りが東峰院家の外で行われていたことなど、まだ夢の中の菖蒲にはわからなかった。