ケータイ小説 野いちご

光の巫女

第二章 許嫁

「おお、菖蒲。気がついたか!心配したんだぞ」

「そうよっ!三日も目を覚まさないんだもの・・・ お母さん、生きた心地がしなかったわ・・・」

リビングに降りて行くと、千影も菫も一目でわかるようなクマが出来ていた。

菫に至っては泣き腫らしたのだろう。今でも目が真っ赤だ。

なんて自分は親不孝なのだろう。こんなに心配を掛けてしまうなんて・・・

「もう大丈夫。心配いらないから」

その言葉と微笑むのが精一杯だった。


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