「おい、コラ。さっさと起きろ!!」



『クド!!ホント時間ギリギリなんだから、起きて』





と、言う会話がかれこれ10分前から繰り広げられている。



あの後、素直に寝たらしいクドは今までの睡眠不足を補うかの如くここぞとばかりに眠り続けている。




約束の2時10分前になっても起きる気配が微塵もない。




『クドー。ホント頼むよ…。』


起こす為に大きな声を上げていたハナビシさんの声が徐々に弱まっていったと思った矢先…―。




スパーンッ!!っと、気持ちのいい高音がした。



2階の部屋のドアが開いているにしたって、1階にいる私でさえしっかりと聞き取れる音量。




何か凄い事が起きたに違いない。