11月始めの日曜日、今日は麻衣子ちゃんの結婚式。
つい最近まで冷たい風が吹く日が続いていたけど、今日は風も止んで暖かい日差しが照っていた。
麻衣子ちゃんたちが式を挙げる会場は、ステンドガラスが有名な最近出来たホテル。
クロークにジャケットを預けて、受付を済ます。
「里穂ちゃん」
「あっ、池谷さん!」
一人で壁際に突っ立っていると、同じように結婚式に招待されていた池谷さんが声をかけてくれた。
「なんでそんなところに突っ立ってんの?せっかく綺麗なドレス着てるのに」
「だって、結婚式初めてだから緊張しちゃって。それに知らない人ばかりだから」
「あの子たちは?」
池谷さんの視線を追っていくと、華やかな恰好をした私と同じ年くらいの女の子たちが目に入った。
「知り合いじゃないです。麻衣子ちゃんの高校とか専門学校の友達ですかね?私は麻衣子ちゃんとは、就職してから知り合ったので」
「そっか。てか、職場の子の結婚式に上司として出席する日が来るなんてね~私も年を取ったもんだ」
「何言ってるんですか。まだまだ若いのに」
そう言うと、池谷さんは「アハハ~」と笑った。
つい最近まで冷たい風が吹く日が続いていたけど、今日は風も止んで暖かい日差しが照っていた。
麻衣子ちゃんたちが式を挙げる会場は、ステンドガラスが有名な最近出来たホテル。
クロークにジャケットを預けて、受付を済ます。
「里穂ちゃん」
「あっ、池谷さん!」
一人で壁際に突っ立っていると、同じように結婚式に招待されていた池谷さんが声をかけてくれた。
「なんでそんなところに突っ立ってんの?せっかく綺麗なドレス着てるのに」
「だって、結婚式初めてだから緊張しちゃって。それに知らない人ばかりだから」
「あの子たちは?」
池谷さんの視線を追っていくと、華やかな恰好をした私と同じ年くらいの女の子たちが目に入った。
「知り合いじゃないです。麻衣子ちゃんの高校とか専門学校の友達ですかね?私は麻衣子ちゃんとは、就職してから知り合ったので」
「そっか。てか、職場の子の結婚式に上司として出席する日が来るなんてね~私も年を取ったもんだ」
「何言ってるんですか。まだまだ若いのに」
そう言うと、池谷さんは「アハハ~」と笑った。