そう言って麻衣子ちゃんは、フニャっと笑った。


「さて、そろそろ行きますか」


「そうだね」


いつの間にかお互いのお皿は空になっていて、私は麻衣子ちゃんの言葉で席を立った。


お互い会計をして、外に出る。


「じゃあ、明日仕事頑張ってね」


「えっ?麻衣子ちゃん、お休み?」


「うん。久しぶりに彼と休み合うから、いろいろ準備するんだ」


「いいな~」


平日に休みがあることが羨ましくてそう言ってしまう。


「何言ってるの。里穂ちゃんは、土日祝日休みでしょ。私は、休みバラバラなんだから。平日休みってのも嬉しいけど、里穂ちゃんみたいに休みが決まってるのも羨ましいよ」


「そうだった」


お互い無い物ねだりで、クスッと笑ってしまう。


「じゃあ、また明後日ね」


それからバイバイと手を振って自分の車に乗り込み、修斗のマンションに向かった。