―千秋side―




朝。


俺は羽依の家の前で、インターホンを鳴らした。




すぐに、可愛い羽依の声が聞こえる。





《み・・・じゃない、千秋先輩!おはようございますっ》


あぁ、また三木先輩って呼ぼうとしたんだね?羽依。




《あのあの、非常に申し訳ないんですが・・・

・・・・・先に学校行っててもらえます?》



「先に・・・1人で?」


自然と顔が強張るのがわかった。




インターホンから聞こえる羽依の声は、あわあわとした。




《すみません!お願いします!今ちょっと非常事態で・・・・・

・・・・・・あぁっ!だからなんでソコでするの!?》




・・・・・・・・???


非常事態?



というか、今、誰がどこで何をしたの?





気になるなぁ・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・うん。決めた!





俺は即座に心を決め、羽依の家のドアの方に近寄り、

ドアを開けた。







「おじゃましまーすっ」



そう一声かけて、勝手に上がりこむ。




だって、色々気になるし。

うん、普通だよね。