結局あの日、私たちが学校を出たのは18時近くだった。


 なんで先輩たちがいたのか、部活は出なかったのかなんてことを聞いてるうちに、いつの間にかそんな時間になっていたみたい。


 先輩たちは倒れた私が心配で、様子を見に来てくれたんだって。


 しかも、5時間目が終わったあとすぐに。


 部活は、今までほとんど休みなしでハードな練習してたから、急きょ練習を休みにしたらしい。


 ……というのは建前で、私が起きる気配もないし、佐伯先輩は私が起きるまで部活行かないなんて言うしで、りんちゃんは仕方なく部活なしにしたんだって。


 りんちゃんはかたくなな佐伯先輩にほんとに困ったみたい。


 だって、チームの要でもある佐伯先輩が部活行かないなんて言うくらいだもんね。