とりあえず、席は決まっていないらしく、朱雀と龍斗のそばの席に座った。
興味があるのか、他の男子がこちらをジロジロと見てくる。
見てくるというか、ヤンキー風な人ばかりだから、怖い顔で睨まれているようにしか見えない。
「あーあ。モテない男だと、こういった普通の女が混ざるっていうのは珍しいもんかね」
「だろうな。だから見てくるんだろ?」
朱雀と龍斗がバカにしたように笑うと、私を見ていたヤンキーたちがガタッと立ち上がる。
「ケンカ売ってんのか?!ゴルァッ!」
「おう、買うよ?いつでも買っちゃうよ?」
朱雀が相手を挑発するようにニヤニヤしながら立ち上がる。