ケータイ小説 野いちご

桃色涙

私の色


ある日突然言われたこと。
「君の涙は悲しい色をしている」

涙に色がついて見える少年。これは、そんな彼と私のほんの少しの物語。

青い空。見たことある。窓越しに。
青い海。見たことある。写真で。
鮮やかな花。見たことある。子供の絵で

外に出たこと。ない。一度も。

「おはよう、よく眠れた?」
カーテンが開かれ、しゃっと眩しい朝日が注がれる。

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