詠Side----------


「着いたよ。詠。」


セリアに起こされる。


「どこへ?」


「何 寝ぼけてるんだよ。」


「空斗は・・・?」


「・・・。

 もう その名を口にするな。」


「・・・え?」


「詠。目を覚ませよ。

 詠の目の前には こんな

 いい男がいるのに。」


あぁ。

そうだった。

私は オーストラリアへ

旅立ったのよ。