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「おはよーセリナちゃん……って大丈夫?なんか顔色悪いけど」


「うん、大丈夫……。ちょっと昨日オレンジジュース飲みすぎただけだから」


「ったく、だから俺様は途中で止めたのに」


「うぅ、返す言葉もありません……」



翌日。


羽目をはずしすぎてお腹を壊した私は、隣の部屋に住んでいるリタさん、そしてクリュウと一緒に学校へと向かっていた。


一緒に学校へ行こう!とリタさんに誘われた時は、ヒース君やユウリ君といつも一緒にいるだろうと思ったから断ろうとしたけど



『え、約束なんてしてないよ?昨日はたまたま会っただけ!』



と言われてしまえば断る理由もない。


そういうわけで、クリュウも含め3人で登校していると……



「……セリナ・マクレール!」


「はい?……げっ」


「あ、リョウ先輩とサクヤ先輩!おはようございます!」



突然登場したイケメン二人に進路を塞がれ、私は思わず顔を歪めた。