どうにかしなければ……。 真っ白な空間に、ひとりたたずむ青年は焦っていた。 真っ白なきめ細かな肌と絹のような艶のある金髪。コバルトブルーの瞳は、困惑と焦りを浮かべていた。 どうにかしなければ、最愛の少女を失う。 「クソッ……勝手なまねをしやがって……」 強く握られる手は、手が白くなるほど握りこまれている。