*何より、会いたかったんです






時は過ぎ、1月になりました。

あと数日後に私は受験を控えています。




「あ、そっか。だからここはこうなるんだ」


「うん、この場合筆者の言いたいことはこの文の前後にあるから」



場所は、種梨くんの家。



入試科目に国語があるから、とりあえず評論を解くコツを教えてもらっている。


国語だけはやっぱり数やらなきゃ見につかないからね。


文化祭のあの日から、私たちの関係は世間で言う『恋人』というものになった。