『───くん、 ───くん』


『なんだよ』


『遠いところにいっちゃうの?こと、ひとりになっちゃうの?』


『俺だっていきたくねーよ!』




これは確か……私が小学校に上がる少し前のこと。



『やだ、───くんいかないで!ひとりにしないで!!』



『泣くなよブス!またあいにきてやるから』



『うっ……ホント?』


『やくそくだ。ぜったいの、ぜったいだからな!』



『ぐずっ……うん!』