大翔君と一緒に住むようになってから、早くも1週間が経とうとしていた。



少しずつ慣れ始めてきたこの環境に、毎日、今まで知らなかった大翔君の一面を多々知ることができて、



再会した時よりも、彼のことを好きになってる自分に最近気付いた。



「……はよ」



朝、洗面所で顔を洗ってると、大翔君が起きてきた。



「おはよう」



一緒に住み始めてから、知ったこと。



大翔君は、朝が少し弱いということ。



寝癖がついてない綺麗な髪は、毎日ちゃんとセットしてるんだろうなって思ってたけど、手櫛でセットするだけの簡単お手軽ヘアー。



男の子なのに細いと思っていたら、実は着痩せするタイプで、程良く筋肉もついていて、男の子らしく逞しい体つき。



朝が弱いのに、早起きしてちゃんと毎日お弁当を作ってくれる。



栄養が偏るといけないからって、私の健康にまで気を遣ってくれて、本当に頭が上がらない。