翌日、俊平から電話がかかってきて、ガールズバーリンダの看板の前までやってきた。



すでにタバコを吸って待ってくれていた俊平を見ると、胸がぎゅっと締め付けられた。





「待った?」


「ああ、すぐ行くつうから急いできたのに待たせてんじゃねぇよ」


「ごめん」




電話を切ったらすぐに家を出るつもりだった。



でも家を出る瞬間、自分の着ている服が変に思えてしまった。



そして部屋に戻り、あれやこれやと服を選び直していると時間がたってしまっていた。




「それよりあいつら待ってるから行くぞ」




そう言って、俊平はあたし肩に腕を回して歩きだす。




「あいつらって?」


「連合のやつら待たせてる」