「───調子のってんじゃないわよ、ブ
ス!!」



そんな声と共に、ガシャンッ、と背中を
フェンスに押し付けられる。



僅かな痛みに、ほんの少し眉をしかめて
、目の前のパンダみたいなメイクをした
ギャル達を見据えた。



「……っ何よ、その目!」



どうやら私の目付きが気に入らなかった
らしく、キッ、と私を睨み付けてくるギ
ャル。



「……」


「黙ってないでなんかいったらどうなの
よ!」



はぁ……めんどくさい。



もう何度目だろう。名前も知らない女の
子集団に呼び出されて、勝手な言いがか
りをつけられるのは。



しかも乱暴な子達ばっかりだし。



「……っちょっと可愛いからって、イイ
気になってんじゃないわよ!」



……はぁ?なに、ソレ。