楓月の事件から
一週間たったある日のこと。


あたしは、土方に言われて
洗濯をしていた←


土方曰く、


今日は晴れてて洗濯日和だとか何とか。


そろそろ梅雨が来て洗濯できねぇから
今のうちにやっとけとか何とか。


小姓だから働けとか何とか。


…きっと三個目が土方の本心だ←


一度、あたしに夕餉を作らせて以来、
小姓だから、と言っては
女中の仕事をやらそうとする。


「んしょっと…。
あぁ、もうめんどくせぇ…」


あたしは、山盛りになった洗濯物を抱えて井戸の方へと向かった。


此処での洗濯の量は
住んでいる人数が人数なだけに、
尋常じゃない。


それをあたし一人でやれという土方。