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それから一時間後。


「えっとー、墨買ったー、紙も買ったー、刀も取りに行ったー…あとは…」


あたしが買った物を確認していると、
沖田があたしの刀を見て、


「そういえばさ、日向の刀って珍しいよね?」


「へ!?あ、うん。
あたしの家に伝わる刀だからな。」


「へぇー…」


いきなり聞いてきたのでびっくりした。
まぁ、珍しいのは当たり前だろう。
だって、白狐の一族に伝わるものだよ?
広く言えば妖怪の刀。
妖刀を使えば、妖刀として使える。
…まぁ、人間には刀と妖刀の区別なんて
つかない…はずだけど。