数十分後。 春の京の町に、鮮やかな浅葱色がよく映える。 …つか、 あたし一人だけ普通に袴なんだけど。 …物凄く乱してる感半端ないんだけど。 なんてぼやいているあたしは今、京の町の巡察中。 昼間の京の町に出るのは好きだけど、 仕事で来てるし、土方にパシられてるとなると… 「…はぁー…。」 このぽかぽかした春の陽気でも 気分は下がる一方だ。