見えてしまった・・・門の前で黒塗りの車にそりゃーもうカッコよすぎるもたれ方をしている玲くんの姿が・・・





でも、それはそれはとても恐ろしいくらい黒いオーラを纏っていた。





「夏・・行きたくないっ」





私が夏の腕を引いて戻ろうとすると・・・





「・・逃げられないわ。」





それはそれはとても冷たく言い放った。





「そんなぁ~」





私の弱々しい声が青空に消えていった。