洗濯機を回しながらキッチンでお料理をしていたら……


「ああ、サッパリした」


後ろから剛史さんの声が聞こえた。


「あら? もう上がっちゃったの?」


と言って振り返った私は、彼を見て思わず固まってしまった。だって、剛史さんは腰にバスタオルを巻き、タオルで頭をゴシゴシ拭いている以外の部位は、裸なんだもん。着替えがないんだから当たり前なのだけども。


「シャワー浴びるだけじゃ、そう長くはいられないよ」

「そ、それはそうよね?」

「下着はまだだよな?」

「え、ええ。まだ洗ってる途中」

「そっか」


とか話しながらも、私の目は剛史さんの体に釘付けだった。剛史さんの体って、逞しいわあ。適度に筋肉が付いてて、腹筋が綺麗に割れている。何かスポーツしてるのかしら……


「俺の体に見惚れちゃったか?」


うわ、見惚れてるのばれちゃった。


「そ、そんなわけないでしょ?」


私は慌ててクルッと背中を向けた。