「ここまでは付いてこなかったな」


校門を入って少し歩いたところで、樹先輩が小さな声で言った。


「龍ヶ崎の生徒じゃないってことかな」


「たぶんな」


校門を入ったときから後ろの気配がなくなり、少しホッとする。


「やっぱり、私たちをつけてきてたの?」