樹先輩に連れられてやってきたのは学校裏の公園だった。


公園といっても、広場があってサッカーゴールがたっている、ただそれだけの場所。



時折小学生たちがサッカーをしに来るくらいで、普段からひとけは少ない。


「ここが俺たちの基本的な集会場所」


「こんなに、学校から近かったんだ……」


私はビックリして周囲を見まわす。


切れかけの街灯がチカチカと点滅し、秋の虫がその光の周りを飛んでいる。