翌日の昼休み、私は書記ノートをギュッと胸に抱えてナナミと一緒に樹先輩の教室を訪れていた。


今でも私たち3人は、一緒にご飯を食べているんだ。


そして、お弁当よりも大切そうにノートを持っている私を見て、樹先輩は少し驚いたような顔をして、それから笑った。


「なに、それそんなに気に入った?」


校舎内にあるベンチに座ったところで、先輩がそう聞いてきた。