―虹花side―

わたあめみたいな彼が、頭からはなれない。

最後に笑った顔。

「虹花?ほんとにどうしたの?」

梨乃に本気で心配される。そんなに変?

「何もないよ?ありがと、心配してくれて」

「…あ。もしかして、さっきのわたあめさん?」ニヤニヤ

わ…わたあめさん!?女の子みたいだよ…。確かにわたあめみたいな感じだったけど…。

「おんなじクラスだといいね♪」ニヤニヤ

「ニヤニヤしないでよ~」

…でもね、梨乃。私…名前も知らない彼とおんなじクラスになったら…。

「ちょっとは嬉しいかも…」

だってまだ頭からはなれないんだもん。