しばらく辺りをキョロキョロしていた。

そして、私は思い出したのだ。

1年間の運命を決める、クラス発表。

あぁぁぁーっ!!
梨乃と一緒がいいっ!!

「…虹花、どうしたの?怖い顔して」

梨乃が不思議そうに聞く。

「クラス分け、梨乃と一緒がいいなって…」
「あぁー!まだ見てなかったね、クラス発表!早く見に行こー」

…忘れてたのか。

梨乃は私の手をとって歩き出す。

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―――

クラス分けが書かれている紙の前では人が沢山いた。

…見えない。

私、別に身長低くないんだけどなぁ?

「あった…!あったよ、虹花!」
「えっ、一緒!?」
「一緒!!1年C組!」

…嘘、嘘、嘘ーっ!!
嬉しいーっ
梨乃と一緒!


気がつくと、私の不安はどこかへ消え去っていた。