「おはようございますわ。皆様」
さらさらふわふわの腰まで伸びたハニーブラウンの髪を揺らしながら、にっこり。と桜井美々が微笑めば、誰もが魅了される。
「おはよー!美々!」
後ろから、肩までのくるくると巻かれた黒髪を揺らしながら走ってくるのは、美々の幼なじみの佐紀奈々だ。
奈々にふわり、と花が綻んだように微笑みかけながら、
「おはようございますわ。奈々は今日も元気ですわね」
と話しかける。
「元気じゃなきゃ、合コンできないし!」
グッと胸の前で拳を握りながら力説する奈々に美々は、若干苦笑が混じる。
「あなたには、先週、彼氏ができた、と報告されたのだけれど。」
「あ?別れた」
「(…ほぅ)」
奈々には、美々が眉をひそめたのが見えたのか、その整った顔を盛大に引きつらせ、冷や汗をかく。
「み、美々、さぁ〜ん?」
「(にっこり)なんですか?」
「…ッ!!(やばいやばいやばいやばいッ)…Sクラスに行く前に、シークレットルームに行き、ません、か?」
「えぇ。逝き…。いえ。行きましょうか」
「(逝きましょう!?え、死ねってこと!?)」
戦々恐々としながらも、奈々は美々をシークレットルームに行った。