ケータイ小説 野いちご

あたしが好きなら化粧して!

壱 普通ナンテ嫌ナンデス。




ライブハウス内に響く重低音。
女の子たちが拳を突き上げて叫んでいる


ヘドバン
折り畳み
モッシュ
咲き...

好きな麺(バンドメンバー)と
目が合いますように!!


あたし、如月夢愛(きさらぎゆめ)はその一心で
ライブTシャツ
ライブタオル
ライブシュシュ
ジャージ
上靴という完全装備で暴れていた。


今日は、中1の時にいじめに遭って
死にたくなっていた時に
あたしの命を救ってくれた
ヴィジュアル系バンド、
【period..】(ピリオド)のライブ。


今あたしは高2だから
好きになってからもう今年で5年目だ。


あたしは中でも
上手ギターの哀斛(かなと)が好きで、
今日のチケットの整理番号には
運命すら感じてしまうほどだった。


最前の上手



哀斛を見るための場所といっても
いいくらいの良番だった。



絶対に目を合わせてもらうんだ
再びそう強く思って哀斛を見た



その時だった
哀斛のペットボトルが私の頭上に
飛んできた。


必死!!!
他のギャさんに笑われたらしょうがない
私はそう腹を括って精一杯背伸びした。



必死に手を伸ばしてあたしが掴んだ物は







哀斛のペットボトルではなく...






「ふぇ?」




『.............(怒)』







情けない声を出した...



知らない男の腕でした。






























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