目を覚ますと、わたしは根本さんの腕の中にいた。

「おはよう、つぐみ」

わたしと目があうと、根本さんがあいさつをしてきた。

「おはようございます」

わたしは根本さんにあいさつを返した。

「もう大丈夫?」

そう聞いてきた根本さんに、
「大丈夫です」

わたしたちは躰を起こした。

「昨日、言ったことはウソじゃないからね?」

根本さんが言ったので、
「はい、わかってます」

わたしは返事を返した。