───ピーッ!!
「っしゃ!」
試合終了と共に、試合を終えた選手たちがぞろぞろとコートから出る。
今回一番の活躍だったとみられる奏多は、即座に女の子に囲まれていた。
女の子たちはここぞとばかりに自分たちのタオルを
奏多にグイグイ押し付けてる。
うわぁ…
あれじゃ、私がタオル持ってる意味ないし。
必要ないかと思って綺麗に折り畳んで、
自分の匂いがついてないか、クンクンとタオルの匂いを嗅いでいると、
「人のタオルの匂いを嗅いでんな、変態。」
さっきのアレは夢だったんじゃないか。と思ってしまうくらい、
意地悪通常運転の奏多がそこにいた。