次の日。

私は日勤で、申し送りに参加した。


「203号室の三宅さんが・・・」


・・・と、各部屋の患者さんのことを聞き、

私は特に自分で動けない人の看護にあたる。

おむつを替えたり、

体を拭いてあげたり・・・

食事介助をしてあげたり・・・

めまぐるしく時間だけが過ぎていく。



そんな中、

憩いの時間がやってくる。

認知症の患者さんと、

昔の話しに華を咲かせる・・・


それを見ていた他の看護助手が、


「どうしてそんなに優しくできるの?」

と聞く。


「う~ん・・・

たんに話が楽しいから聞いてるだけなんだけどな?

ちゃんと話を聞いてると、楽しいよ?」


と言った私。