転校して１週間が経った。

人見知りするわけじゃなかったのに日菜子以外の友達がまだ一人もできない。
その事を日菜子に言ったら「大丈夫！あたしがいるじゃん」と言われた。

この日は前期の委員会を決めた。

日菜子は生活委員で私は何もやらなかった。

放課後、さっそく委員会ごとに打ち合わせがあるみたい。
遅くなるみたいだから先に帰ることにした。


「篠塚さん、一緒に帰らない？」


昇降口を出ようとした時後ろから声を掛けられた。

振り返るとクラスメイトの女子が２人立っていた。


「えっと…足立加恋（ｱﾀﾞﾁｶﾚﾝ）さんと加藤真紀（ｶﾄｳﾏｷ）さん？」


１週間もしたらクラスの名前と顔はすべて覚えてしまった。


「加恋でいいよ。
篠塚さん、話して見たかったんだよね～」


「ウチもー
あ、ウチは真紀って呼んで」


加恋はセミロングを２つに結んでいる。
真紀はショート。