ある日レオが泊まりにきていた時の話。


私は眠くて眠くてたまらず、レオが居たのだけれど先に寝てしまった時があった。


次の日起きて見たらレオの腕にまた、たくさんの切り傷が増えていた。
私は
「どうしたの?」
「どうして今こういう事したの?」
と、言える立場でないのはわかっていながら問いただした。


するとレオはこう言った。
「俺より先に寝たから」


私は胸が痛かった。


「ごめんね」「ごめんね」
と何度も繰り返し謝った。


でも、どれだけ謝っても傷はなくならない。


本当に可哀想で仕方なかった。


それからというもの、レオが家に来た時には絶対寝ないと決めていた。


そしてそれは暗黙の了解のようなものになっていた。


この頃のレオは年上女性に甘えていたみたい。


なんとなく、そんなことを聞き流した気がする。