「ねぇ、今日家泊まっていい?」



「なんで?」


「家帰るの面倒くさい。」


「...すぐとなりなんですけど...」


「いいでしょ?」



彼は瑠生



金沢瑠生


私は金井芙美



彼とは幼馴染で家も隣


お母さん同士も仲がいいし。


密かに好きだったりする



でも...ずっと想いを伝えることができないまま...


小学校2年生の頃から好き


今は高校二年生


10年も大好きなのに...


瑠生は、まったく気づいてくれない。


まぁ、瑠生らしいけど。


「瑠生...?」


「なぁに」


「大好きだよ」


「俺もだよぉ...」


ちゃんと意味わかってないくせに...


もう...可愛いなぁ