「…なぁ俺に喰われるか、さっきの奴みたいなのに喰われるか…どっちがいい?」


「へ…あ、あの…」


誰も居ない開き教室に、私の戸惑った声が響いた。


「ま、答えは決まってるけど。てか俺がきめる」


彼は、口元に笑みを浮かべてそういった。


私は意味がよく理解できていなくて言葉が出なかった。


…私、桜木心優。


高校一年生一学期早々、この今


すごく、ものすごーくキケンじゃないですか…?


私の下には床、上には天井。


そして目の前には、整った彼の顔。


こ、こ、これって…お、おしたおされてたり…??