無我夢中になって走ってたどり着いた場所は、家ではなく『あの場所』だった。



私は階段をのぼり、夢で出てきたあの大きな木の下に座った。




そこで、ずっとずっと...中学の時から...我慢してきた涙が溢れ出してくる。



多分...ううん。
あれは絶対、キスしたんだ...。



そうだよね...。
付き合ってるんだもん...キスくらいするよね...。



ただ、私の前でしなかっただけで、きっとあの2人はキスなんてとっくにしてたんだろう。




それでも、見ないのと見るのでは違う...