そのあとは、倉橋さんが連れてくれたお店でいろいろと話した。
でも今日、私が泣いたことには何も触れずに何も聞かずにいてくれた。
家まで送るという倉橋さんに丁重にお断りしたけど、
「だったら、タクシーで帰って。」
と言って、強引にタクシーに乗せられ、お金までもらってしまった。
タクシーの中で倉橋さんにお礼のメールをしようと思い、携帯の電源を入れて絶句した。
着信 20件 メール 5件
すべて、秋からだった。
だけど、それを見る勇気のない私は、倉橋さんにお礼のメールを送った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…