「だってさー、俺失恋じゃん。
美子ちゃんのせいだよー?」

優と藤堂の件は落着した。
教室のドアに隠れて、私と輝と西と西の彼女でその瞬間を見届けていた。

この面子を揃えたのは私。

優が藤堂の元へ向かうと言った時、こうなることを予想した私はハンドボールコートへ向かった。

もちろん、輝を連れてその瞬間を見るために。

けれどその途中、帰宅しようとした西に会った。
西は、優と藤堂のことに色々関わってるみたいだから連れて行こうとした。

“待って!あいつも連れて行く!”
“は?誰?”

西が指を指した先は、校門にいる女の子。顔は見えないけど、制服がここの学校のもじゃないことは分かり、他校の生徒ということが分かった。

“彼女。”
“そんなの後にしなさい!って、え、いたの彼女!?”

西の彼女も優の相談に乗っていたことを知り、連れてきたというわけ。

私以外にも相談者がいたのは少し嫉妬しちゃったよ優。