「そんなの、もう答え出てるじゃん。」
昼休み、私はお弁当を食べながら、親友の優子に昨日の出来事を話した。
「...えっでも」
「それじゃあ、なんでその時NOって言えなかったの?」
真剣な顔をした優子にまっすぐ見つめられてなんて反論すればいいかわからず、目を泳がせた。
いや、違う。反論できなかったのだ。
「別に深く考えなくていんだよ。今好きだって確信してなくてもいいんじゃない?
一緒に居て楽しい、隣にいて居心地がいい。
明、祭りも一緒に行きたいって、心のどっかで思ってるんじゃないの?」
...図星だ。私は少しの間を開けて、うん、と頷いた。