ケータイ小説 野いちご

君色の恋

失ったもの





「桜葉さん、その髪の色は、なんなの。

制服の着方も。」





イメチェン完了してから、一週間。




あたしは今、生徒部で尋問を受けている。





「あんな真面目で気品のあった桜葉さんが、なんでこんなことに……」






はぁ、と溜め息をつく先生。






「先生。」


「何かしら。」


「これ、地毛ですよ。先生こそ大丈夫ですか?あたし、



入学当初から、ずっとこうだけど。


そろそろ眼鏡新しいのにした方が、

いーんじゃない?」





それを聞いた先生は、わなわな震えている。




「じゃ、失礼しましたー。」





あたしは、勝ち誇ったように笑って、生徒部を出た。

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